【○○が描けません!】
絵の世界で、中高生などの声でよく見るのが、
「○○がうまく描けません!」
というものです。
気持ちはよくわかります。ほとんどの人が通る道です。
ただ、まずそういう人たちに尋ねたいのが、
「あなたは実際の○○、その○○の実物を見ながら描いたことはありますか?」
ということです。
もし、実物を見ながら描く、つまりデッサンしたことがないというのであれば、描けなくて当たり前なのです。
たとえ話をします。
あなたが、これまで一度も行った経験ことのない場所へ行くことになったとして、あなたはどうしますか?
まず場所の名前を確認するでしょう。
それから、地図がほしくなります。
もしくは、案内人が一緒に行ってくれれば心強いはずです。
あなたは、地図をうまく使うか、案内人に導かれれば、目的地へ行くことが出来るでしょう。
逆に、一度も行ったことのない場所へ自分の勘だけで行こうとしても、それは最初から無理なのです。
絵についても、同様なことが言えます。
描いたこともない絵を描くには、地図にあたる手引き書か、案内にあたる先生が必要です。
そして、一度もちゃんと描いたことのない絵は、その後も描くことはできません。
「○○が描けない」という人には、絵のレッスン本(教書)や、絵の技術を持つ知人などに直接教えてもらうことをおすすめします。
特に独学で漫画を学ぶような人には、デッサンの基本を載せた本と、漫画の基礎技術を載せた本が、どうしても必要です。
また何より、描いた経験が重要です。
人間の手がうまく描けないのならば、自分の手や手の写真などを見て、何度でも手を描いてみる。
車がうまく描けないのならば、外へ出て車の実物を見てでも、写真を見てでも、何度でも描いてみる。
服がうまく描けないのならば、実際の服を見てでも、雑誌を見てでも、何度でも描いてみる。
風景がうまく描けないならば、外へ出るでも、風景写真を見てでも、風景を何度でも描いてみる。
そういう実際の経験、練習によって絵というものはある程度、誰でも描けるようになります。
「うまく描けません」と言う前に、自分が描く練習をしたことがあるかを、まず自分に問いかけてください。
練習せずに描けるのは、天才だけです。
○○が描けないという時に必要なのは、レッスン本か、先生か、練習です。
自分で努力せず、簡単にコツだけ教えてもらおうとか、そういう考えがあるのでしたら、早めに捨ててください。
簡単に得たものは、簡単に失われます。
うまく描けるようになるまで描く、自分なりのコツをつかめるようになるまで描く。その姿勢が上達するための基本です。
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