TOP > 悪のり合作劇場


【リテイクするぜ!】


「じゃあ、細かい約束は、契約書として秘書にまとめさせるね」


<アズ・ユー・ウィッシュ。ユア・ハイネス>


「うちに居候してるくせに、なんでコネに絶対服従なんだよ……」


<ヤセイのルールで>


「そうか……。縁側のマッサージチェア、いつでも使っていいからな……」


「よーし! さあ漫画を描け!」


「待て待て。だから、ディスティニーテンプルの他にもいくつか絵にできないところがあるんだって。あと、シナリオが長すぎて、このまま漫画化すると時間がかかりすぎてダメなんだよ」


「じゃあ、どーしろっていうのさー?」


「いい感じに変えてほしい」


「へー、リテイクしろと。このコネちゃんに原作を書き直せと?」


「たったとえば、中盤にヒロインが殺されるとこがあるだろ」


「ふむ」


「そこの、『どんぶり飯にケチャップでダイイングメッセージ』ってなんだよ?」


「死にゆく被害者の最後の叫びだっ!」


「そんなチキンライス作りかけみたいな死に方があるかっ! だいたい普通に考えて、ケチャップでどんぶり飯の上に100字も暗号文が書けるかっ!」


「そんな無駄な考証ツッコミは江▲川コ●ンの名推理にでもしてればいいよ」


「おまっ……! とっとにかく、絵的にもそこは絶対に無理だから他のに変えろよな」


「えーとじゃあ――」


「なにぃっ! 冷蔵庫のかまぼこの裏に隠しメッセージがっ!」


「ねぇよ」


「なにぃっ! トイレの水流が犯人の名前の音階でっ!」


「被害者どこの何職人だよ」


「なにぃっ! ガイシャの網膜にホシの顔が焼き付いてっ!!」


「オカルトだろそれ」


「なにぃっ! ヌイのベッドの下にある緑色のペーパーボックスの底の方に隠してある雑誌の11ページ目には――」


「うわーっ!!? 何見てんだどこ見てんだ何言う気だコラぁぁぁっ!!」


「……描くよなボーイ? いーかんじに」


「おまえサイテー」


「ヌイの趣味のがサイテー!」


「……俺、サイテーかな?」


<ししゅんきボーイ、うざス☆>


「……せめてもーちょい、短くしてください。お願いします」



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