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【漫画原作シナリオコンテスト 結果発表】


 サイトオープン記念として開催しました、第1回漫画原作シナリオコンテストの結果を発表します。
 なお、全投稿作品数は7作、一次審査通過作品数は3作でした。

 一次審査は、ストーリー・キャラクター・漫画原作適正の3項目において、それぞれに1~5ポイントをつける合計15ポイントの総得点制で、審査が行われました。
 二次審査は、審査員2名による審査によって、最優秀賞が決定しました。



<一次審査通過作品>
 『ちいさきものへ、』 さきさかゆきじさん作
 『真白∞アルティメタ』 Tenさん作
 『Sword Breaker』 いなぎしさん作



<最優秀賞>

 『ちいさきものへ』 さきさかゆきじさん作

○あきのめぐるさん講評
 ファミレスで佐久間がしゃべる場面や携帯電話での会話などでは、漫画を意識するならただセリフを並べるだけではなく、絵が思い浮かぶような演出をもう少ししっかり書いて欲しかったです。
 同じように、技法としてありだとは思いますが、主人公が1人でノリツッコミをし続けるのは絵的には映えにくく、小説的技法と言えるでしょう。

 主題の重さに対するノリの軽さ、細かい心理描写に対する端的な(悪く言えば大雑把な、よく言えば雄大な)結論、全体の構成も含めて話はとてもよい感じに仕上がっていると思います。
 細かい表現や「絵」の活かし方、言葉使い、言い回しが揃えば怖い物なしでしょう。

○ひのもとめぐさん講評
 とてもよくできている作品だと思います。
 マンガ原作という点で見た場合、主人公のキャラクターである「普通の高校生」がつかめないのが難点かもしれません。そうなると漠然としていも彼の動機がわかり、ぐっと物語の中に入れたかも。
 言い回しなんかも良かったです。

○一次審査結果
 1.ストーリー   4
 2.キャラクター  4
 3.漫画原作適正  3



<コウタリ・ミックス特別賞>

 該当作品なし


<そのほかの一次審査通過作品>

 『Sword Breaker』 いなぎしさん作

○あきのめぐるさん講評
 「悪意」というネタの風呂敷を閉じ切れていません。
 そのようなものが存在する世の中、社会はどうなっているのか? 活劇ではなく人の心に重きを置くならそこを掘り下げないとリアリティが薄くなり、 世界観のバランスが悪くなるように思います。
 逆に活劇に重きを置くなら「悪意」というネタが前に出すぎている気がします。
 どちらの方向で話を作るにしてももっとネタを活かす工夫をして欲しいです。

 「悪意」が刃をなし、うまくネタとして形を成しているのでネタ的には安定感を感じました。
 このネタを柱としてもっと話が作りこまれたものになれば読み応えのあるものになるでしょう。

○ひのもとめぐさん講評
 とても面白い設定がよかったです。イメージの沸くシナリオでした。
 鏡の使い方なんかも、とても夢(希望という意味ではないかもしれませんが)があって面白いと思いました。
 ただ、設定と人間関係がこの長さでは難しくなってしまったかも。
 作りこんだ長編で読んでみたい作品です。

○一次審査結果
 1.ストーリー   2
 2.キャラクター  3
 3.漫画原作適正  4



 『真白∞アルティメタ』 Tenさん作

○あきのめぐるさん講評
 精神体の陣以外に現実に主人公に対応する男キャラが欲しかったです。尋乃が男であれば個人的に人間関係は完璧でした。

 序盤で話のノリがわかってしまうと、最後までその流れのままでまったく意外性がないのが残念です。 テンポのいいノリをそのままに読者をあっと驚かせるような展開が欲しいです。

 キャラが立っており、絵がはまればかなりの爆発力を発揮するでしょう。
 キャラ見せだけで終わる短編ではなく、話もしっかりと見せる長編で読みたかったです。

○ひのもとめぐさん講評
 絵にするととても楽しいマンガになりそうで、サービス精神はとても感じました。
 ただ、状況説明だけに徹している印象があり物足りない部分がありました。キャラクターというマンガで重要なところが薄かったように思います。
 オバカでもいいから、陣の良さやこの世にとどまった理由なんかを知りたかったかも。

○一次審査結果
 1.ストーリー   3
 2.キャラクター  4
 3.漫画原作適正  4





<コンテスト総評>

 オープン記念イベントという性質上、母体のコウタリ・ミックスの知名度が低く、実績もない中での募集でしたので、5~20作品程度の作品が集まればと思っていましたが、ギリギリ予測最低ラインを超え、ひとまず胸をなで下ろしたというところがあります。
 参加をしていただいた方々と、企画にご協力いただいた秋野めぐるさんとひのもとめぐさん、皆様にお礼を申し上げます。
 一応、第2回も実施する予定ですので、その節にもご縁があればよろしくお願いします。

 今回、一次審査を通過したのは3作となりました。
 二次審査ではすんなりと、『ちいさきものへ、』が1位で推され、次いで『Sword breaker』が推される形になりました。

 全体としては、アイディアと短編としての完成度が問題となった部分が多かったかと思います。
   また、1話完結ではなく連載第1話の形式の作品も目に付きました。その点で評価が下がった作品があったのも否めません。
 ただ、中でも『ちいさきものへ、』と『Sword breaker』については、完成度には若干問題があるもののはっきりとした長所があり、すぐに作画希望がついてもおかしくない漫画原作だと思います。
 基本的に漫画原作というものは、短所がいくらあっても、わかりやすい長所があればそれでいいものでしょうから。

 ちなみに審査員からは、「恋愛物が一次審査を通過してこなかったのが残念」「原作の長さの部分で苦労しているように見える作品が多い」などの声がありました。

 参加をいただいた作品については、審査結果を作者さんへ順次お送りしていきます。
 次回のコンテストはほぼ同じ要項で、秋頃実施の予定にしていますので、また参加していただければ幸いです。



 2009年5月24日
 第1回 コウタリ・ミックス漫画原作シナリオコンテスト